肌細胞の働き
肌細胞(線維芽細胞)の働きは、真皮を構成する三大要素である『コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸』の生成とメンテナンスです。
線維芽細胞療法とは
線維芽細胞療法は、肌を根本から若返らせ、老化の進行を抑える『お肌の再生医療』です。
線維芽細胞は、日々確実にその数が減っていきます。細胞が減り、その働きが衰えた真皮は、元の戻すことはできません。
そんな衰えた肌に、ご自身の細胞を補充し、肌が本来持っていた弾力やハリを再生させる治療、それが「線維芽細胞の移植」です。
老化現象の改善と、3年後、5年後、10年後の将来も自分らしく美しくいることを目的とした治療です。
【特徴】
- 自己の細胞を用いるため安全性が高い治療です。
- 自然な若返りと持続性に優れています。
- 抽出した肌細胞を凍結保管し、今よりも若い細胞を半永久的に留めます。
治療の仕組み
STEP1 患者さまの皮膚のほんの一部を採取します。
日焼けなどのダメージの少ない耳の裏から、ほんの少しだけ皮膚を採取します。傷跡もほとんど気になりません。
STEP2 細胞を、専用の施設で10,000倍に増やします。
採取した皮膚から細胞を取り出し、専用の施設で培養し、なんと10,000倍の数に増やします。専任の培養技術者が、患者さまの皮膚を大事に育てます。
STEP3 増やした細胞を、もう一度お肌に戻します。
注射器を使って、増やした細胞をもう一度あなたのお肌に戻します。注射を刺した赤みや、腫れが出ることもありますが、いずれも通常2~3日で治ります。
移植した肌細胞は、そのままあなたの肌細胞として活動を続けます。
元気な肌細胞によって作り出されるコラーゲンやヒアルロン酸が少しずつ蓄積し、やがて目に見える形となって肌にハリを取り戻します。
移植した肌細胞は、そのままあなたの肌細胞として定着し、活動(コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンの生成とメンテナンス)を続けるので、その期間は老化の進行を遅らせることができます。
しかし、もとからある肌細胞も、移植した肌細胞も、紫外線や乾燥によるフリーラジカルの働きで死滅してしまう肌細胞が出てきます。
そして、移植により再生されたお肌も、肌細胞を移植した時点から徐々に老化していきます。継続的に予防していく為には、1年ごとのメンテナンス(細胞注入)をおすすめしています。
【WA CLINICが推奨する治療方法】
- 線維芽細胞は、肌の衰えを感じ始める30~40歳を前に採取・保管することを推奨しています。
- 初回の移植から3週間以内に2回目の移植をすることで、細胞の定着率が高くなり、効果を実感されやすいです。
その後は1~2年ごとに治療をすることで、老化曲線をなだらかに抑えることができます。 - 年齢ごとに異なってくる気になる部位に計画的に移植することを推奨しています。
治療の流れ
肌の再生医療は、他の美容治療に比べ時間がかかります。
治療を受ける前、そして受けた後についての流れをご説明いたします。
【1】ご予約
お電話またはホームページよりお問い合わせください。
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【2】診察・カウンセリング
肌の再生医療は、インフォームドコンセントに基づき、患者さまとの信頼関係が構築された上で治療を始めます。
治療を無理にお勧めすることはございません。
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【3】血液検査
感染症の有無を確認するための血液検査を行います。 ※診察・カウンセリング当日に可能です。
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【4】皮膚採取・細胞培養
耳の後ろから米粒大の皮膚を採取します。皮膚採取の当日に髪を洗っていただいても大丈夫です。
厚労省から認可を受けた細胞培養加工施設にて専門の技術者により、採取した皮膚から肌細胞を抽出し、その肌細胞を約10,000倍に増殖させます。
培養には約5週間ほどの期間が必要です。
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【5】肌細胞移植
肌細胞は2回移植します。
細胞の定着率が高くなる、1回目の移植から約3週間ほど空けて2回目の移植を行います。
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【6】定期検診
1か月後、3か月後、6ヶ月後に検診を行います。
施術前のお写真と見比べながら、今後のお肌の維持についてなど、その時々のご相談をお受けいたします。
細胞の保管について
細胞保管は、今の自分の肌細胞を凍結保存し、未来の自分の肌に届けます。
肌から抽出された肌細胞は、-196度の液体窒素タンクの中で凍結保存され、「今」の若いその時を半永久的に留めます。
「肌の再生医療」で移植した細胞は、肌に定着した後、お肌の再生のために働き始めます。
そして、年月とともに移植した肌細胞も老化を重ねていきます。
1~2年に一度、保管当時の若く元気な肌細胞を補充することで肌組織が定期的に改善され、お肌は健康な状態を維持することができます。
細胞保管をしていれば、若い細胞をいつまでも保存し、いつでも取り出して移植することが可能です。